太知の海外駐在員は1カ国の駐在期間が大変長いのも特徴の一つです。その国をよく知り、現地の人々と同じように暮らし、笑いあい、仕事をすることを大切にしています。バックパッカー出身者も多い駐在員達は、リュック一つで世界を自由に冒険する旅人でもあります。この「太知レポート」のコーナーでは、名物駐在員から現地のちょっとしたエピソードをご紹介いたします。
先日サウジアラビアに出張してきました。今回はその体験を少しお話ししたいと思います。
サウジアラビアはアラビア半島の大部分を占めているイスラム戒律を大変重んじる国で、女性はヘジャブと呼ばれる黒いローブのような衣服を着用し、髪はスカーフで隠さなくてはいけないという決まりがあります。これは外国人にも適用されます。
一方、私は現在ドバイに駐在していますが、同じアラビア半島に位置していながら、こちらではそのような制約はありません。サウジアラビアに入国するためにはビザが必要です。
通常、女性にはなかなかビザが下りないと聞いていたのですが、今回は幸運なことにビザを入手することが出来ました。
前述の通り滞在中はヘジャブとスカーフを着用しなければいけませんので、事前調達のためドバイのスークと呼ばれる市場に行きました。
一口にヘジャブと言っても黒一色のシンプルなものもあれば、スパンコールやスワロフスキーなどがきらびやかにあしらわれたものもあり、思いのほか選ぶのに時間がかかってしまいました。私は控えめな後者(笑)を選んだのですが、気になるお値段は日本円にして3千円程度だったかと思います。もちろん、値下げ交渉の末の値段です(笑)。
そして出張当日、搭乗手続きを済ませ搭乗口に向かったところ、待合席にいるのはほとんどが男性。数少ない女性のほとんどは黒一色のヘジャブをまとった方がほとんどで、ドバイ空港といえどもそこはすでに異国の雰囲気。
これからサウジアラビアに行くのだという緊張感が一気に高まりました。
出張中はほとんどの時間を病院で過ごしたのですが、病院内は打って変わって女性医師や看護師が多く驚きました。彼らの多くは外国人であり、マレーシアやフィリピンなどから来ている方が多いようでした。
また彼女らの多くはヘジャブやスカーフを着用しておらず、外とのギャップにもまた驚かされました。同じアラビア半島に位置する国といえども、ドバイとサウジアラビアでは全く違うということを、身を持って知った出張でした。
海外事業に興味のある方は、下記よりお問い合わせください。
03-3512-5320
03-5846-7211
(国内事業部)受付時間:平日9:30〜17:30